特別支援教育デザイン研究会について


特別支援教育デザイン研究会は、平成17年度「子どもゆめ基金」(独立行政法人国立青少年教育振興機構)の教材開発・普及活動に参加するために結成された「特別支援教育研究実践委員会」の運営を引き継ぎ、障害のある子どもたちの自立と社会参加を目的として活動してきました。


特別支援教育に関わる教職員や保護者、地域のボランティアを支援する一環として、現場のニーズに即した教材開発、研修の実施、実践研究を通じて、特別支援教育の質の向上を目指しています。


本研究会は、教育現場の教職員や専門職、大学研究者、企業関係者、さらには福祉・医療分野の実務者など、分野を超えた多様なメンバーで構成されており、実践と理論をつなぐハブとしての役割を担っています。


本研究会では、以下のような点に重点を置いて活動しています。


(1) 現場の先生がすぐに使える教材の提供

「すぐに使える!」シリーズを中心に、印刷してそのまま使えるプリント教材と、学習支援のための短いビデオクリップをセットで提供しています。視覚的にわかりやすく、指導案や活用方法も添付されており、現場の負担軽減を目指しています。


(2) デザイン性と実用性の両立

教材の見やすさや親しみやすさにも配慮し、優しいパステルカラーや直感的なアイコンを用いたデザインで、特別支援教育に必要な「わかりやすさ」と「安心感」の両立を図っています。


(3) 研修・研究活動

教員や支援者を対象に、教材活用や支援技術に関する研修会やワークショップを開催。研究成果の一部は、国内外の学会や専門誌などで発表されています。


(4) 社会貢献としての教材提供

一部の教材は、学校や家庭での使用を前提に無料で公開されており、特別支援教育の啓発や、支援者の学びの場としても活用されています。現在も「インクルーシブ教育」の推進に呼応し、多様な子どもたちが自分らしく学べる環境づくりに取り組んでいます。教材の改訂・刷新に加え、新たな技術との連携(たとえばAIや拡張現実の活用)も試みています。


(5) 先端技術を取り入れた教材のあり方の模索

AIやWeb3などの先進的なテクノロジーの導入に積極的に取り組み、デジタル教材や映像、AR/VR、メタバース空間といった新たな学習体験の可能性を探求しています。



構成員

役職 氏名 所属
代表 前迫 孝憲 大阪大学名誉教授
実行委員長 伊原 和夫 (一財)日本教育支援機構理事長/母子健康手帳データ化推進協議会事務局長
監査 李 晢 学校法人日本工商学院理事長
委員 小池 敏英 尚絅学院大学教授/元東京学芸大学名誉教授
委員 森川 治 元山口大学教授/独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員
委員 上田 達郎 亜細亜大学講師/元米国・日本IBMコンサルティングマネージャー
委員 河崎 哲嗣 岐阜大学教授
委員 中村 幸平 元柏原市議会議員
委員 道野 隆 劇団野火の会代表
委員 川尻 昭良 NPO法人みち理事/元八尾市立教育サポート所長

(令和7年7月現在)


制作について

株式会社イングラムジャパン(共同開発)


協力について

東京学芸大学 総合教育科学系特別支援科学講座
大阪大学大学院 人間科学研究科
京都教育大学大学院 連合教職実践研究科
京都府八幡市教育委員会
放送芸術学院専門学校・大阪アニメーションスクール専門学校
デジタル教材の運営管理:特別支援教育デザイン研究会
サーバ協力:e-Kokoro協議会